2002年10月28日 月曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数33枚

薹が立つ
 月曜日の朝は台湾からの観光客は来ない。週に
たった一度だけ、浅草寺境内が静まりかえる日な
んだよ。でも、あほまろとモモちゃんが散歩する
8時頃の事なので、その後は判らないんですけど
ね。今朝の境内では、何の催しか不明ですが、お
揃いの和服を着た女性を多く見かけるのです。踊
りか何かの発表会でもあるのでしょうかね。いつ
もの修学旅行の学生達になら気軽に声をかけてし
まうあほまろですが、昔は若かった時代が有った
のかな・・、って年老いた娘さん達には、なぜか
声をかけられなかったのです。だって、モモちゃ
んが近づいただけで、”私犬嫌い!”って睨まれ
てしまったんですよ。こんな人を薹が経った人っ
ていうのでしょうかね。関西では、”のぼってし
まった”ともいうようです。    
 薹が立つ(とうがたつ)、この薹(とう)とは
、菜・蕗ふきなどの花茎のことを言います。フキ
ノトウの薹ですよね。野菜などのとうがのびる、
固くて食べられなくなる、そんな意味なのです。
その薹(とう)が立つた人というと、年頃が過ぎ
る、さかりが過ぎる、時期が過ぎるって意味にも
なってしまうんですよ。以前、森高千里の歌に、
”薹が立つ”ってのがありましたね。     
                 
 ♪♪ 薹薹薹薹薹薹薹薹が立つ 薹薹薹薹薹薹
薹薹が立つ気をつけないと薹が立つ ♪♪   
 ♪♪ 知ってる?「トゥ」という字 以外と知
らない知られてないのね      ♪♪
 ♪♪ エッフェル塔の塔という字 じゃ 違う
のよ 違うのよ 違うのよ     ♪♪
 ♪♪ あんたそこで何しよっと? しっかり聞
かんと いかんよ いかんよ    ♪♪
 ♪♪ あんたその字知っとっと? 知ったかぶ
りしたらいかんよ いかんよ 薹  ♪♪
 ♪♪ 薹薹薹薹薹薹薹薹が立つ 薹薹薹薹薹薹
薹薹が立つ気をつけないと薹が立つ ♪♪
    
    朝っぱらから、薹が立ったおばさん達に
ムカついたあほまろなのでした。
 もうすぐ酉の市ですね。酉の市といえば、”熊
手”ですが、あほまろは”切山椒”を真っ先に思
い出してしまうのです。お多福さんの袋に入った
、あの独特なニッキの臭い。柔らかくて、甘酸っ
ぱくて、澱粉でよそ行きの服も汚してしまった、
”切山椒”。幼い頃の想い出が蘇ってくるお菓子
なのです。また、せき止めの効能が有るともいわ
れておりますが、眉唾物でしょう。      
 切山椒は、さんしょうの実を炒ってぬるま湯に
しみ出させた汁、または粉山椒を、砂糖とともに
しん粉(白米を日光にさらして挽いた粉)に混ぜ
合わせて臼でつき、蒸した後、食紅や黒砂糖で染
めて、再び蒸したあと、算木形(さんぎがた、長
さ9センチ程度の柱状で易の道具)、拍子木形に
細長く切ったしん粉餅です。色は、白・薄紅・茶
の3種類。生菓子の一種です。算木形になったの
は、江戸後期頃といわれ、全国の神社仏閣の縁日
で売られるようになりました。当初は正月の菓子
で、新年の季語にもなっています。古くは、山椒
餅ともいわれたそうです。          
 そんな懐かしい”切山椒”は、酉の市で買い求
めることができます。懐かしい”切山椒”を、色
々なお店で食べ比べてみては如何でしょうか。ま
た、鷲神社境内でも実演販売も行っていますよ。
 ”切山椒”ファンのみなさ〜ん!酉の市で、絶
滅危惧食品、”切山椒”を食べながらウンチクを
語り合える同好会でも結成しませんか。そんな事
を真剣に考えるあほまろも、薹が立つた人間なん
でしょうね。