2002年8月9日 金曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数18枚

立秋とパラソル

 旧暦の今日は7月1日。立秋も過ぎて暦の上で
は秋到来ってことらしい。日本人は四季折々を言
葉で表現してきた。それによって季節の感覚を鋭
く味わってきた民俗なのだ。俳句の季語に限らず
、時候の挨拶などにも、そうした感性のエッセン
スが詰まっている。そして、それは自然を感じる
心そのものでもあるのです。しかし、最近では季
節感にも大きな変化が見られるようになってきた
のも確か。八百屋さんの店頭に年中並ぶ野菜や果
物に見て取れるんですよね。         
 立秋を過ぎると、「暦の上では秋なのに暑いで
すね〜」。立春の頃には、「暦の上では春だと言
うのに寒いですね〜」。良く聞かれる挨拶ですが
、これらの挨拶、実は間違いなのです。    
 立春とは、「もうこれ以上は寒くならない。こ
れからは春の気配が感じられるようになる。」と
言う意味で、立秋とは、「もうこれ以上暑くなら
ない。これからは秋の気配が感じられるようにな
る。」と言う意味。言い換えれば、本来立春は寒
さの絶頂期、立秋は暑さの絶頂期を意味する言葉
でもあるんですね。          
 そんな暑さの絶頂期、今朝も30度を超えてい
るが、あほまろとモモちゃんにとっては、風が強
いのでいくぶん爽やかな散歩になった。しかし、
浅草寺を訪れる観光客は、風で日傘が飛ばされそ
うになりながら必死で押さえて観光どころじゃな
いし、ほとんど日傘の役を担ってもいない。陽射
しは強いが、日傘なんて無くっても平気な爽やか
さなのだよ、とでも言ってあげたよ。日傘のご婦
人連中は、お肌への”いたわり”ってところなの
でしょうかね。               
 ”パラソル”と”日傘”、同じものだが、どっ
ちの呼び方がオジンなんでしょうかね。確か、文
明開化の明治時代、色白を美人としていた時代は
、”パラソル”と呼ばれ、女性の憧れの品だった
と物の本に書かれています。そんな古い時代に流
行った言葉は、ダサい言葉にとられるようです。
それもそのはず、”小麦色の肌が健康美人”など
と、もてはやしたころ、”パラソル”は年配者だ
けのものだった時期に起因するのでしょうね。
 そんな時期も忘れ去られた今、若者にも日傘の
時代が到来しました。街では、昨年から流行して
いる”黒い日傘”を多く見かけるようになりまし
た。黒の日傘は、白い日傘と比べて紫外線から肌
を守る効果が高いといわれています。しかし、黒
い日傘は、白い日傘よりも体感温度は4〜5度は
暑く感じるのだとか。今の女性にとっては、夏の
暑さより肌を守るほうが多少暑さを感じても気分
的にも格好も良いんだとか。また、呼び方は、”
パラソル”じゃなくて、”日傘”に拘っているの
だとか。あほまろは、”パラソル”って呼んだ方
が格好良いと思うんですけどね。       
 子供の頃に聞いた流行歌に、”♪ もしも月給
が上がったら、私はパラソル買いたいは〜、僕は
帽子とネクタイだ〜、上がると良いわね上がると
も・・・♪”                
やっぱり、あほまろは古い人間でしたね。