2002年7月16日 火曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数28枚

嵐の前

 嵐の前の静けさというのか、外を歩く人達に傘
は無い。これ幸いとモモちゃんを連れて飛び出し
たのだった。今刻々と迫って来ている台風7号は
今朝午前7時現在、静岡県・御前崎の南西120
キロの海上を時速約55キロで東北東へ進んでい
るらしい。北陸から東海、近畿地方で激しい雨が
降っており、午前には伊豆半島から関東沿岸に上
陸の恐れがあるという。           
 浅草寺境内では、名物の大提灯すべてが風の被
害を受けないように畳まれ、屋台の出店も台風が
去るまで営業休止。みんな備品や商品が飛ばされ
ないように青いシートで覆われているのだった。
 1274年から2度にわたって日本を侵攻した
モンゴルの大軍。この元寇という歴史的大事件を
解決したのは、日蓮上人。台風が来るように祈祷
したら、本当にものすごい台風がやってきて、蒙
古軍を全滅させたらしい。この話しが、嘘か真か
現場に居た訳じゃ無いので判断は難しいが、昔の
偉い坊さんは台風をも支配することが出来たらし
いね。あほまろなんか、子供の頃に「日蓮上人と
蒙古大襲来」って映画を観てから、ず〜っと真実
だと思ってたんだけどね。今でも、日蓮宗の本山
身延山久遠寺には、その時の絵巻が残ってるらし
いよ。                   
 今は開いているが、浅草寺の大扉も風が強くな
ってきたら完全に閉じてしまうらしい。浅草寺の
お坊さん達も真剣に祈祷してこんな台風なんか吹
き飛ばしてくださいよ。なに?・・まだ修行が足
りないの・・。            
 昨夜は歌舞伎座で歌舞伎を鑑賞してきた。毎年
7月は市川猿之助一座の公演で派手なパフォーマ
ンスを見せてくれる。今年の出し物は、「南総里
見八犬伝」。曲亭馬琴の読本を戯曲にしたもので
、今回は更に猿之助流に手を加えた内容だった。
物語は、室町時代、安房の武将里見義実の娘、伏
姫が八房という犬の精と恋をして産まれた、仁・
義・礼・智・忠・信・孝・悌の八徳の玉をもつ八
犬士が、里見氏勃興に活躍するという内容。八つ
の玉を持った剣士を集めなければ、最終局面に行
けないという、ほとんどのロープレゲームの原点
になった小説といっても過言じゃないんだよ。 
 特に、物語の進行に重要な意味を持つ銘刀”む
らさめ丸(漢字忘れた)”。この刀を抜くと、た
ちまち空がかき曇り、その場に落雷と豪雨をもた
らす凄い力を有するのだ。きっと、これと反対の
刀だって存在するんだろうね。    
 散歩の途中から本格的に降り出してしまった土
砂降りの雨。モモちゃんと、ずぶ濡れになりなが
ら昨夜の歌舞伎一シーンを体験できたような朝の
散歩でした。