2002年7月5日 金曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数32枚

風流な柳

 暑くなったね。ちょっとの散歩でも汗が全身に
噴き出してしまったよ。これから益々暑くなるん
だろうね。そんな糞暑い朝っぱらから大江戸清掃
隊のおばちゃん達が雷門通りのお掃除を行ってい
る。この大江戸清掃隊ってのは、昨年の9月に区
役所のバックアップを受けて結成されたボランテ
ィア団体だ。現在は85団体約800名の会員が
居るらしいが、浅草で活躍しているのを見るのは
初めてじゃないかな。全員がお揃いの半纏で掃除
をする姿を見て、通行人が「何か行事が始まるの
ですか?」なんて、素っ頓狂な質問をしてたっけ
。これからも、ボランティアを中心に、町会、事
業所、商店街等と連携し、台東区内全域に環境美
化意識の啓発や地域経済の活性化にもつなげてい
くんだって。普段は清掃なんてまったく興味の無
い連中でも、お揃いの半纏を身に着けると、結構
楽しそうに働くもんだね。大江戸清掃隊の活躍に
期待してますよ。              
 雷門前の大柳の枝落としが行われている。つい
このあいだ枯れ木に芽が付いたと思ってから全く
意識の外にあったこの柳。こんなに成長してしま
ったんだね。作業をしている造園業者によると、
夏から秋にかけて成長を抑制しなけれは、枝は路
上にまで達してしまうらしい。日本には約90種
類の柳があるようだ。中でも、このシダレヤナギ
が代表的で、他にコリヤナギ・カワヤナギなどが
有る。主に庭木または街路樹として植栽されてい
る。折しも七夕のシーズン。切り取る前に、浅草
寺幼稚園の子供達みんなで、名物柳にも短冊を吊
して欲しかったね。
 柳といえば、あほまろは川柳集「誹風柳多留」
の研究をしている。「誹風柳多留」は、明和二年
(一七六五)の初篇発行以後、天保十一年(一八
四〇)までの約八十年間にわたってつづけられた
長期出版で、篇167篇11万余の川柳が掲載さ
れている。その一句一句から、江戸時代の庶民の
風俗習慣を読みとることができる誠に貴重な文化
資料なのだ。あの有名な北斎や、鶴屋南北なども
寄稿していた「誹風柳多留」。今でも多くの研究
者達がその解釈を楽しんでいる。       
 そんな中に良く登場するのは、犬や猫。その一
句に、「犬にきうすへるとねこにばける也(十九
篇)」って句の意味が未だに良く判らない。なん
で犬に灸をすると、猫に化けてしまうんでしょう
ね。きっと愛犬の具合が悪いので治してあげよう
と灸をすえたところ、熱がって猫の様に箪笥の上
まで飛び上がってしまったんでしょうかね。こん
どモモちゃんで試してみようかな。なんて思って
も、お灸なんて今時何処で売ってるんでしょうか
ね。                    
 有名な句に、「是小判たった一晩居てくれろ 
あかぬ事かな あかぬ事かな」ってのは知ってる
でしょ。柳の枝切りを見ていて、「誹風柳多留」
を思い浮かべる、風流なあほまろでした。