2002年6月7日 金曜日       

今朝の写真
SONY DSC-F707
撮影枚数32枚

のどか

 初夏の花に代表される”あじさい”の花言葉。
移り気、頑張り屋、そしてあなたは冷たい。朝の
テレビでそんな事を言っていた。そういえば浅草
に越して来てから”あじさい”の花を見かけるこ
とが少なくなった。以前住んでいた一番町では、
家々の庭先で初夏の風物詩をそこはかとなく醸し
出してくれたのだが。浅草は春の桜が有名だが、
他の季節を代表する花は見あたらない。しいて上
げるとすると、秋の”菊”ってところだろう。も
っとも、浅草には”土”がどんどん無くなってし
まい、アスファルトやコンクリートで覆い尽くさ
れていくのだ。今、工事中の雷門通りの歩道拡張
工事においても、今までは多少なりとも緑を見せ
てくれていた歩道の植え込みも撤去してしまい、
歩道一面をカラータイルで舗装し、訪れてくる観
光客に綺麗な浅草をアピールするそうだ。   
 モモちゃんは”土”の有るところで用を足す。
毎日ちょっとでも土が残っている所に連れて行く
のだが、最近は特に少なくなってしまった。今、
毎朝の用足しは雷門前の駐車場入り口付近に有る
ちょっとした植え込みが日課になっている。隅田
公園にはまだ多くの”土”が残っているが、そこ
に住み着いてしまった連中に占領され、なんとな
く近づくこともできないのが現状なのだ。   
 今朝の浅草寺境内は、”のどか”って表現がピ
ッタリだ。何処かの小さな中学校の修学旅行の生
徒達が訪れてきただけで、人も少なく、みんなの
んびりと歩いている。そんな中、出勤してくるお
坊さん達も、ハトと戯れたり、修学旅行の生徒と
一緒に記念写真に仲間入りしたり。そんなのんび
りムードの境内で、忙しなく働く清掃係だけが、
ちょっぴりムードを壊しているような。そんな事
いっても、お仕事なのだからしょうがないか。そ
うなんだ、こんな広大な”土”を有する土地が浅
草には有ったんだよ。でも、ここはイベントの為
に花を植える事も、物を設置することも出来ない
単なる広場。せめてここに狭い一角で良いから花
壇を設置し、季節の花を植え、ちょっとしたベン
チでも置いたら、今朝のように初夏ののどかな雰
囲気をもっともっと満喫できるんだけどね。それ
より、どこの観光地にも有るような、観光客の休
憩場を用意して欲しいね。今朝の中学生達も、休
む所が無いので、階段や柵に腰をかけてくつろい
でいたよ。時々弁当を食べている修学旅行を見か
けるのだが、地べたに座って頬張っている姿を見
ると情けなくなるよ。特に雨の日なんか、みんな
浅草寺本堂の階段に並んで食べてるんだよ。もう
すぐやってくる梅雨の時期は特に可愛そうだよ。
 梅雨といえば、人間の身体にも季節の体がある
そうだ。特に初夏は呼吸器が活発に働き、それに
伴って肝臓が良く動く。梅雨はその反対で、それ
らの働きが抑制され休養するそうだ。初夏と梅雨
は陽と陰の関係らしい。初夏に大事なのは肘・肩
といった呼吸器の関連部位と、後頭部の真ん中。
そして、この時期は皮膚の異常が表へ出てきやす
いそうなので、ご注意あれ。