2002年5月22日 水曜日       

今朝の写真
CANON EOS-D60
CANON ZOOM 17-35 F2.8
撮影枚数51枚

これも歳時記

 浅草に住んでいて、三社祭の準備から、後片付
けまでの余韻を楽しむってのもまた一興。裏方の
ご苦労が見てとれるのだ。浅草寺境内の諸雑務御
用は、鳶職の新門が一手に引き受けている。鳶頭
を中心に、毎年繰り返される祭事や仲見世の装飾
など、作業を見ているだけでも歳時記を感じ取れ
て好きなのだ。今朝も大きな変化を見ることがで
きた。まず、仲見世に可動式の屋根が取り付けら
れた。屋根を閉めると暗いイメージの仲見世にな
るのだが、梅雨をしのぎ、夏の太陽を遮る重要な
役目をになっている。毎年この屋根が取り付けら
れると、あー梅雨の時期が到来するんだな〜。ま
た、秋の菊祭りが終わって屋根が取り外されると
、あーもうすぐお正月がやってくるんだな〜。 
 これも浅草の重要な歳時記の一つなんだね。ま
た、浅草神社の鳥居前に、3月の示現会から設置
されていた幟の基台の取り外し作業も行われてい
る。これも毎年繰り返されている。素人考えで、
なぜそのままにしておかないのだろうかとも思い
聞いてみると、昔は年中設置されていたのだった
が、根本が腐っているのを知らずに幟を取り付け
、ちょっとの風で幟ごと倒れたことがあったそう
だ。その昔っていつ頃なのかは誰も知らないが、
確かに土中の様子は開いてみなければ判らないの
だ。毎年点検のつもりで開くのなら、繰り返すほ
うが無難なのだろうね。ご苦労なことです。  
 浅草神社の神輿蔵の中では、神輿の収納作業が
行われている。総ての飾りや蕨手を外し、一つず
つ新聞紙に包み収納箱に仕舞われていくのだ。こ
んな作業を見ていると、まるでプラモデルを彷彿
させるような神輿って、ものすごいパーツで成り
立っているんだね。綺麗に磨き上げ、一個一個を
丁寧に扱っている姿を見ていると、神輿ってのは
神聖な物なのだと改めて感じるのだった。こんな
神聖な物の上に上がったり、落としたりしたら罰
があたるよね。次にお目見えするのは、来年の示
現会。それまで暫しのお別れですね。あほまろは
、なんとなく合掌してしまいましたよ。    
 三社祭の盛り上がりは素晴らしかったが、今回
は東京都迷惑防止条例違反で過去最高の逮捕者が
出たそうだ。それもみんな神輿の上に上がった連
中らしい。今まで、モンモンのお兄さん達が上が
るのは、暗黙の了解だったようだが、今年は厳し
く取り締まったらしい。お祭りってのは、一種の
宗教儀式なのだが警察官が宗教儀式を助成させる
って行為、これって問題にならないんだろうか。
とにかく争いが起こらないように警備をするのが
警察官の役目で、神事を汚す行為に口をはさむの
は良くないと思うのだがね。神事を汚す行為を注
意できるのは、神主と氏子だけだと思うのだが。
明治時代の三社祭の記録では、神輿渡御の警備を
担当したのは各町内の鳶頭連中で、神輿の上から
無法者を監視したのが始まりだったそうだ。その
鳶頭の姿が格好良いので、みんながこぞって神輿
の上に上がるようになったらしいんだ。その名残
が、宮入道中に残っているのかもしれないね。 
 今週末に江戸消防記念会の弥生祭が行われる。
この日は、東京中の纏が観音裏の集結して、それ
はそれは、見事ですよ。10本以上の梯子が立ち
並び、一斉に梯子乗りの妙技を見せてくれる。あ
ほまろは毎年そんな勇壮な光景を記録してしるが
、今年は残念ながらアメリカ出張になってしまっ
た。何方か、25日午前10時より開催される「
弥生祭」のレポートをよろしくね。