2002年5月11日 土曜日       

今朝の写真
CANON EOS-D60
CANON ZOOM 17-35 F2.8
撮影枚数32枚

嫌な毎日
 沖縄地方ではすでに梅雨入りをした。関東地方
は一月後と天気予報でいっているが、東京は連日
梅雨のような状態が続き、朝の散歩も湿気がジメ
ジメで気持ちが悪い。この「梅雨」はなぜ「梅の
雨」と書くのかを調べてみるた。  
 まず、最初に原始民族が自然発生的に使ってい
た「大和言葉」として「つゆ」が使われていた。
その後、大陸よりに漢字が到来にともない、大和
言葉の「つゆ」に「梅雨」と言う漢字が当てられ
た。「梅の実が実る頃に始まる長雨」だからであ
る。また、似た例として「なたねつゆ」がある。
意味は同じく「菜種が採れる頃の長雨」からきた
のであろう。いずれにしても、この時期は毎日が
憂鬱になる。あと一週間で訪れてくる三社祭の時
だけは、雨になって欲しくないね。      
 今朝も、大勢の修学旅行がやってきた。みんな
中学生のようだ。聞いてみると、長野、富山、愛
知、岩手、新潟等々と全国におよぶ。そんな学生
達は、仲見世で開いている数少ないお店に、おみ
やげを求めて集中している。いつも思うのだが、
暖かくなって観光客も増えるのだから、せいぜい
8時半頃には開いていて欲しいね。でも、学生相
手じゃ儲からないのかな。デンマークからワール
ドカップの見物を兼ねて遊びに来た若いカップル
より、みんな同じ制服を着た修学旅行の団体は、
いったい何の団体なのかを問われた。若い子供達
ばかりで、ちょっと異様な光景に見えるのか、さ
かんにシャッターを切っている。日本の修学旅行
の文化と習慣を、つたない英語で教えてあげたの
だが、彼らも母国語ではない英語なので、あほま
ろの説明になんとなく判ったような、判らないよ
うな。でも、学生時代に教養を深めるために全員
で旅行する文化だけは、理解してくれたようだ。
そんな中、健康な連中に混じって車椅子の生徒も
一緒に行動しているのに感激していた。あほまろ
の感覚では、北欧は福祉政策が充実していると思
っていたのだが、北欧では、健常者の団体に障害
者も一緒に行動することは無いとのこと。お互い
の立場を理解して、別れて行動するのがそれぞれ
の目的を充分に堪能できるのだともいっていた。
 「障害者基本法」は、障害者のための施策に関
し、基本理念を定めその施策を総合的・計画的に
推進し、また障害者の自立と社会・経済・文化そ
の他あらゆる分野の活動への参加を促進すること
を目的として制定された法律。障害者も健常者も
同じ行動をさせなければいけないという意味では
ないのだ。デンマークから来た彼らが驚いていた
のは、健常者の足手まといになるような行動に、
障害者を同行させないのが、福祉の基本。そのた
め、企業や学校では、障害者のために同様の行動
をとらなければいけないのだといっていた。傷害
を持つ人に、必要以上の援助をする事は、障害者
にとっても、大きな負担となるそうだ。普段同様
に、ごくごく普通に暮らさせてあげるのが、障害
者に対する礼儀でもあるそうだ。日本の考え方と
はちょっと違うようだね。          
 三社祭の喧騒で狛犬が壊されないように、浅草
神社の狛犬達は檻に入れられてしまった。神社最
大の神事でもあるお祭りに、大切な魔除けの狛犬
を檻に入れるなんて本末転倒なのだろうが、狛犬
を護る意味では仕方が無いのだろう。お祭りが終
わるまで待っててね。