2002年5月4日 土曜日       

今朝の写真 
CANON EOS-D60
CANON ZOOM 17-35 F2.8
撮影枚数32枚

うだつが上がる
 明日はこどもの日。子供の人格を重んじ、その
幸福を図るという目的で昭和23年に制定された
国民の祝日だ。しかしそれ以前は男子の出生を祝
う、端午の節供と呼ばれていた。端午の端は「初
め」という意味で、端午は月の初めの午(うま)
の日を指している。元来は5月だけとは限らなか
ったが、中国の暦で5月が午の月にあたることや
、「午」が「五」と通じることなどから、5月5
日が特に「重五」などと呼ばれ、この日に色々な
祭礼が行われた。また、旧暦の5月は高温多湿で
、伝染病なども流行する時期だったため、物忌み
の月として病気や災厄を払う行事が盛んだった。
古来ヨモギの人形を門にかけたり、菖蒲酒を飲ん
だりもしたそうだ。             
 作詞・作曲は不詳の『鯉のぼり』の歌ってのを
覚えているでしょう。久しぶりに新聞で、この歌
の歌詞を見て、めちゃくちゃ難しい漢字と、表現
を多用しているのに驚いた。この歌詞の冒頭に登
場する”甍(いらか)”って凄い漢字。屋根の背
とか、家の上棟うわむねをいうらしい。確かに、
数年前、四国香川県の関町の「うだつの町並み」
を見学した時のパンフレットで出会った漢字だ。
読みも意味も解らず、帰ってから辞典で調べた記
憶が蘇ってきた。この「うだつの町並み」では、
隣近所が競って家の屋根に「うだつ」を上げて、
家業の隆昌を誇ったと言われている。「うだつ」
はここだけの物じゃないが、ずらっと並んだ「う
だつ」屋根は壮観だった。”うだつが上がらない
”(出世ができない)。富裕の家でなければ「う
だつ」を上げられなかったことから転じた言葉だ
が、”甍(いらか)”にも、”甍の高さを競うか
のように”など、同じような言葉が残っている。
浅草雷門前のビル群を見ていると、甍(いらか)
というより、”階層を競うかのように”ってほう
が、今の世の中にピッタリの言葉に思えてくるの
だ。                    
1.甍(いらか)の波と雲の波 重なる波の中空
   に 橘かおる朝風に 高く泳ぐや 鯉のぼり
2.開ける広き其の口に 船をも呑まん様見えて
   ゆたかに振う尾鰭には 物に動ぜぬ姿あり
3.百瀬(ももせ)の滝を登りなば 忽(たちま
   )ち龍になりぬべき わが身に似よや男子
(おのこご)と 空に踊るや 鯉のぼり 
            
 久しぶりに、こんな歌をうたいながらモモちゃ
んと浅草寺境内を散歩する。今日も親子連れが大
勢楽しんでいる。きっとこれから、花やしきに遊
んで、美味しいものを食べて帰るのだろうね。 
 あほまろには、二人の子供が居るが、二人とも
何処で遊んでいるのか家に寄りつかない。普通な
ら孫の一人も居ても良い年頃なのだ。もし、孫が
出来たとしても、きっと”お爺ちゃん達は、甘や
かせるから駄目!”なんて、寄せ付けないのだろ
うね。子供の日を前にして、今朝は、ちょっと寂
しい老人の呟きになってしまいましたね。