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2002年3月29日 金曜日
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今朝の写真 |
１００円の傘 |
| また雨の朝になってしまった。寒そうな雨上が りそうな頃合いを見計らってモモちゃんと散歩に 出たのは、９時を過ぎてしまった。この時間にな ると、仲見世のお店も半分以上が開いて、観光客 が群がっている。世の中不景気とはいいながら、 ここだけは連日押し寄せる観光客で繁昌している ように思えるが、ここで商売をしているご主人の 弁では、客の数は多いが、使う金額が少なくなっ たと嘆いている。しかし、一歩仲見世から離れた 商店には、小銭を使ってくれる観光客も寄りつか ないのが現状だ。浅草の魅力がどんどん失われて きた現在、浅草寺周辺のお店で繁昌しているよう に見えるのは、１００円ショップだけのようだ。 先日、知り合いの方から１００円ショップの経 営マニュアルを見せて貰った。フランチャイズの 条件として、”店内業務に至っては、扱う商品す べてが１００円なので、値札貼りの心配はない” ”深い商品知識は問われないので、１００％アル バイト任せで運営できる”等々、色々なメリット が並べられている中に、”お客さんは衝動買いが 殆どなので、他店にはない「驚きの演出」が個性 となる・・”そんなことが。確かに、１００円シ ョップに入るお客さんのほとんどが衝動買いで、 資料によると、平均購入数は４．５個、消費税を 入れて５００円の衝動買いが客単価の基本となっ ているらしい。確かにこんな物まで１００円と驚 く商品も見かけるが、商品を吟味すると、スーパ ーでは８９円で売っているモノも１００円で売ら れていることに気付くこともしばしば。これらが システマティックに出来ていると、何も知らない 客は必要のないモノまでをも催眠術に掛ったかの ように『衝動買い』してしまうようだ。 また、マニュアルによると、”倒産したスーパ ーや問屋から現金で買い叩いて仕入れるルートな どがある。安さの秘密のキーワードは『中間マー ジンの排除』。これをいかに実現できるかが成功 のカギだ”と、堂々と書かれているが、１００円 〜１２０円で仕入れたモノを１００円で売る、一 つの目玉商品も衝動買いを生む等々、客の心理作 戦も詳細に書かれているのだった。そういえば、 他では最低１９０円ほどで売っている、２リーッ トル入りの天然水が大量に売られていることもあ る。そんなのを見付けた時のあほまろは、コーヒ ー用に１０本くらいまとめて買ってくる。これっ てきっと損して売る目玉商品なのだろうね。それ しか買わないってのは、ショップにとって招かざ る客なのかもしれないね。それがどうりで、いつ も店員の態度が悪いんだな。 ”倒産したスーパーや問屋から現金で買い叩い て・・・”なんてのは、不景気だからできること で、景気が回復したら１００円ショップそのもの が消えてしまうかもしれない。とにかく、今、浅 草で勢いよく伸びているのは、浅草には要らない １００円ショップだけなのだ。 雨が上がったと思って、出かけた散歩。仲見世 の途中でまた降り出してしまった。しかたなく、 仲見世で３００円プラス消費税のビニール傘を購 入。今、通ってきた１００円ショップで買ってく れば良かったと後悔するが、雨が降ったり止んだ りしているのを知りながら傘を持って来なかった ことを後悔したほうが良いのかも。 桜もどんどん無くなってしまった雨の境内では 、３０日に行われる三社神輿の堂上の準備が行わ れていた。 |
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