2002年3月13日 水曜日       

今朝の写真 
CANON EOS-D30
CANON ZOOM 24-85 F3.5-4.5
撮影枚数33枚

神聖な行事
 モモちゃんを曳く手は、日向に入ると暖かく、
日陰に入ると冷たくなるへんな陽気だ。モモちゃ
んも可能な限り日向を選んで歩いている。そんな
感じで桜の蕾もちょっと一休みって感じなのだ。
浅草神社の標本木は昨日よりは大きくなったよう
だが、まだ殻から姿を見せてくれず、参詣者が願
いを込めて結んだおみくじに、窮屈そうにしてい
る枝もある。桜だって気持ちよく花を咲かせたい
と思っているだろうに、これじゃ可愛そうな気も
するが、願いを込めて結んだ人の心を察すると、
ここは桜に我慢してもらうしかないだろうね。こ
んな桜の木同様に、大きな政党という大木の一枝
となって花を咲かせようとしている、とある議員
さんの首根っこを縛って、開花を阻止しようとし
ている反対勢力達が、世論という神聖なお宮から
の恩徳をいいことに、勝手放題が許される今の政
局に似たようにも見えてくるのだ。  
 来週月曜日に行われる示現会で登場する三社神
輿の準備が始まった。半年間蔵に仕舞われていた
三基の神輿に、今年始めての化粧が施されようと
している。神輿達も早く外の陽気に触れてみたい
と思っているのか、わずかに開けられた蔵の扉か
ら外の様子を伺っているようにも見える。示現会
が再開されて今年で三年目。例年以上の見物客で
賑わうのだろうね。こんな様子を見ていると、あ
と三ヶ月ほどでやってくる三社祭が待ち遠しいん
だよね。                  
 昨夜は、関西に春を呼ぶ奈良・東大寺二月堂の
お水取りが行われた。二月堂に向かう僧の足元を
照らす大きな籠たいまつが、燃えさかる炎で夜空
を焦がしている。今年も、約2万2000人の参
拝者であふれる中、鐘を合図に童子が長さ8メー
トル、重さ60キロのたいまつを担ぎ、練行衆と
呼ばれる僧の先導で、童子がたいまつ勢い良振り
回す。二月堂の舞台一体に火の粉が舞い散り、人
々の歓声が湧く。奈良時代から絶えることなく続
くお水取りは「不退の行法」と呼ばれており、今
年で1251回目を数えるという。浅草神社の示
現会も春を呼ぶ東京の行事として、もっともっと
有名になって欲しいもんだね。日本一の観光地浅
草で行われるというのに、現実はまだかなりロー
カルなんだねこれが。