2002年2月20日 水曜日       

今朝の写真 
CANON EOS-D30
CANON ZOOM 17-35 F2.8
撮影枚数15枚

芸能のメッカ
 浅草をもう一度大衆芸能のメッカにしよう。昨
日ひょんなことで、そんな集まりに参加した。戦
後浅草の大衆芸能を創り上げてきた東洋興行の会
長の呼びかけに想いを同じくする連中で語り合っ
たのだ。今、若者が新しい大衆演劇を発表する場
所として一躍脚光を浴びている下北沢。アーティ
ストの町、演劇の町、小劇場の町、学生の街等々
、色々な名称を持つ下北沢という町はとにかく活
気に溢れている。まるで昔の浅草のようでもある
。あほまろが学生時代は下北沢に住んでいて、毎
日のようにナンにも無い下北沢から、活気溢れる
浅草に通ったものだ。それが今は逆転してしまっ
た。                    
 浅草の戦後、ストリップ劇場に端を発したお笑
い寸劇を、あんなものは芸能でも何でも無いと、
当時の芸能専門家達はこぞって非難した。そんな
言葉にも屈せず一部ファンに受けながら続いてき
たが、折りからのテレビブームに乗って浅草芸能
は一気に花を開いていったのだ。そうなれば、芸
能専門家と称する連中もこぞってこの大衆芸能を
褒め称えるのも世の流れ。そんな素晴らしい浅草
芸能が廃れるのも早かった。芸人達がこぞって陽
の当たる場所に逃げ出してしまったのだ。今、下
北沢で行われている若者文化を否定するのは、負
け惜しみにも似た浅草の人達でもある。浅草には
似合わないとか言って・・。似合う似合わないは
個人勝手に思っても構わないが、江戸時代から庶
民文化の発祥地として栄えてきた浅草。平成の時
代になって他の町に盗られてしまったままで良い
のだろうか。もう一度若者文化を素直に見直しな
がら、新しい浅草の顔を考えてみるべきであろう
との話し合いだった。            
 ちょっと怖くて、ちょっとやばくて、そんな怪
しい雰囲気を持っ所に人は集まる。楽しい場所を
探す者は勿論、悪いことをしようと企む者も入り
乱れて発展する繁華街。澁谷、新宿、池袋など、
青少年の立ち入りを目くじら立てて取り締まる警
察官や補導員が配置される街。そんな街こそ賑わ
いをみせる旬の繁華街なのだろう。今の浅草は健
全な健康優良児にも見える昔の繁華街。悪い街に
しようとは思わないが、人が集まってくるとおの
ずと悪も栄えるのは歪めない事実。新しい若者芸
能文化を育てるためには、風営法との戦いも大き
く視野に入れて考えないといけないようだ。  
 そんな難しいこととは関係なしに、モモちゃん
は人で混雑する場所が嫌いだ。祭日など朝から大
勢の人で賑わう場所は極端に避ける。犬にとって
は、人間の足はまるで象の足のように大きく怖い
存在なのだろう。今朝はそんな混雑も無く、いつ
ものように仲見世のご主人達から朝食をいただき
大満足のモモちゃん。境内ではこれから芽を出す
であろう木々の枝切り作業が行われていた。大衆
芸能発祥の地浅草の発展を真剣に考えている反面
、ここ浅草寺は黙っていても年間三千万人の観光
客が訪れてくる。この観光客の1%でも興味を示
すような算段を考えなくっちゃ!