2002年1月18日 金曜日       

今朝の写真
CANON EOS-D30
CANON ZOOM 17-35 F2.8
撮影枚数29枚

観音縁日縁起

 毎月18日は観音様の縁日なのでという訳では
ないだろうが、底冷えのする今朝の境内には参拝
客が大勢来ている。しかしよく見ると観音縁日と
は縁もゆかりも無い広東語を喋る連中ばかりなの
だ。こんな縁日の起こりについては、多くの文献
が首をひねっているようだが、今昔物語ころから
観音様の縁日を18日とするとの記載が見える。
歴史読本臨時増刊「万有こよみ百科」に掲載され
た喜多川周之氏の論文によると千年ほど前の中国
湖北省の五祖山の師であった戒禅師が日頃信じる
30仏を1ヶ月30日に配して供養したのが始ま
りであるとしている。30日(旧暦は1月30日
)に、1日定光仏、2日燃燈仏・・・15日阿弥
陀仏、16日陀羅尼菩薩、17日竜樹菩薩、そし
て18日観世音菩薩と、各仏様を30個配して縁
日としたと云われる。この中で、8日の薬師如来
、13日の虚空蔵菩薩、18日の観世音菩薩、2
4日の地蔵菩薩、といったところは現代でもしっ
かり生き残っているのだ。浅草寺縁起によると、
推古天皇三十六年(西暦628年)漁師である檜
前浜成(ひのくまのはまなり)・檜前竹成(ひの
くまのたけなり)という兄弟が、宮戸川(今の隅
田川)で漁をしていて観音様を拾い上げたのが3
月18日と云われているが、真偽は定かでなく、
観音縁日にちなんで18日としたのだろう。この
ように30縁日が書かれた今昔物語は平安末期の
ものだが、室町時代の古今著聞集にも15日の阿
弥陀の縁日、18日の観音の縁日が出てくる。そ
ういうわけで日本における縁日の風習は12〜1
3世紀頃から始まったもののようだ。よって、推
古天皇三十六年(西暦628年)三月十八日、漁
師檜前浜成、檜前竹成兄弟伝々・・・って縁起も
そのころ創られたと推測する。そんな事はどうで
も良いが、観音様の縁日は18日と決まって約八
百が経っているのだ。そんな観音様が安置されて
いるので、ここ浅草は毎日賑わっているのだ。 
 とかくやらせが多く批判される日本のテレビ局
、またとんでもない事件を起こしてしまったよう
だ。新聞によると、日本テレビの番組「進ぬ!電
波少年」で昨年末、日本人女性がトルコ共和国で
花婿探しをする新年企画の番組収録をしたところ
、トルコの市民の間で「我々をばかにしている」
と反発する声が上がり、連日、地元メディアや国
会が取り上げるなど論議を呼んでいる。日本の独
身女性が花婿募集しているとの広告を新聞に掲載
したところ、テレビ収録のためとは書かれていな
かったため、10代から60代までの男性約20
0人が、トルコ各地からイスタンブールの面接会
場に集まりパニックになってしまったらしい。日
本テレビのプロデューサーの弁明によりと、「女
性は真剣に結婚を考えていた。だますつもりはな
く、誤解を招いたとすれば遺憾だ」と言うが、こ
の番組の性格上絶対に嘘のやらせに違いない。ト
ルコの大手新聞も、この事件を大きく取り上げ、
「日本のテレビ局が生活に困ったトルコ人男性を
だまし、お笑い番組のネタにした」と批判する論
調を書いた。果ては国会の質疑でも「トルコ人を
バカにしている」と取り上げたらしい。トルコで
は、過去の”日本で言われるトルコ風呂は、トル
コ文化をバカにしている”と問題になったトルコ
風呂改名騒動以来の反日ムードが高まっているの
だとか。そういえば、浅草の観音裏のほうにもそ
んな場所が今でも存在するようだ。江戸時代の観
音縁日には、観音裏へ御利益を求めて、普段は信
仰心のかけらも無い男性が大勢集まってきたのだ
とか。それが由来で女性の秘部を”観音様”って
いうようになったらしいですよ。