最近の成人の日は各地で新成人の騒ぎが報道さ
れている。昨年は会場内でクラッカーやヤジを飛
ばして騒ぐ新成人の姿。そんな新成人に「出て行
け！」と、怒鳴った知事もいたが、昨日一足早く
成人式を迎えた沖縄の那覇市では、泡盛の一気の
みで騒ぐ連中がマスコミを賑わしていた。主催者
は騒ぎが起こらないようにと願っているのだろう
が、マスコミは騒ぎが大きくなることを願ってい
るようにも思える。マスコミにとっては、騒いで
もらわなければニュースにならず、スタジオの司
会者やコメンテーターが、新成人のあり方などを
偉そうに発言するための素材程度に考えているの
だろう。我々が成人した頃も、大人の仲間入りを
した新成人達を祝福すらかのように、政治家さん
達が入れ替わりに票集めの自己ＰＲを行っていた
。イヤイヤ聞いている連中の中からヤジなんての
は無かったような気がする。しかし、会場の周辺
では、これからは堂々と酒を飲めるって開放感か
ら、酒の回し飲みなんかをしていた連中もいたよ
うな記憶が蘇ってくる。あほまろが成人したのは
、もう３５年も前のことだけどね。最近の式典は
政治家さんの自己ＰＲなんて、真面目に聞く連中
は居なくなり、来賓の祝辞など大幅に簡素化され
、せいぜい１５〜３０分前後のところが目立つよ
うだ。また、進行や運営に新成人の代表が加わる
自治体も多くなったという。成人式に参加した新
成人には金五万円が贈呈される自治体もあるのだ
とか。甘やかせるのにも程がある。イベントを目
玉に人集めをする態度が新成人を甘やかせ、今後
益々過激になってくるのだろうね。それこそマス
コミの思う壷、この日はニュース素材に事欠かな
いんだよ。　　　　　　　　　　　　　　　　　
　浅草では、浅草公会堂で行われている新春歌舞
伎公演の午前の部を中止して”成人のつどい”が
行われる。ここは過去、問題は起こってないと聞
くが、せっかく綺麗な”オベベ”で出席するのだ
から式の間だけは、静かにしていましょうね。
　昔から映画館の真正面には、上映中の映画の大
看板が掲げられ、これから鑑賞する映画に期待を
込めて入ったものだ。そんな姿が映画館の常識で
もあった。ところが、六区のとある映画館では、
その大切な映画看板を売りに出してしまったのだ
。先日まで”陰陽師”の看板が掲げられていた正
面の大きな看板二枚が白く塗りつぶされ、貸看板
となってしまった。以前より、その上にはマイル
ドセブンの広告に分譲されてはいたが、大黒柱の
ような場所まで売り出してしまうのだから、よっ
ぽど苦しいのだろうね。何の看板が掛かるのか楽
しみだ。”軒先を貸して母屋を盗られる”ってこ
とにならなければよいが。不景気風が吹いている
寒い日本、マスコミさん成人式のバカ騒ぎで喜ん
でいるのも良いが、こんな現状もしっかり記録し
て欲しいね。